『シナモンと安田顕のゆるドキ☆クッキング』は“型”破りの新境地?【鳴海なのかの気になる何か 第1回】

『シナモンと安田顕のゆるドキ☆クッキング』は“型”破りの新境地?【鳴海なのかの気になる何か 第1回】

「広く浅く、ところどころ深く」なスタンスで雑食気味にいろいろ満喫している私には、好きなものが無数にある。その1つが料理番組だ。

大鍋でグツグツ煮込まれる、ごろごろ具材の「ビーフシチュー」。
これでもかと用意された大量の野菜が、パリパリ麺を覆いつくしていく「皿うどん」。
オーブンを開けた瞬間に現れる、香ばしい焼き色な「アップルパイ」。

画面から匂いが漂ってきたかと錯覚するメニューの数々。よく食べる身近な一品、知らないどこかの郷土の味……同じ食材が様々な料理に変身していく過程は、さながら“魔法”。その裏側を余すことなく体系的に実演してもらえる料理番組は、子どもの頃の私にとって新鮮で興味深いものだった。材料や作り方のメモを片手に見よう見まねで料理した日々は、成功も失敗も、今となっては全てが良い思い出だ。

そんな料理番組には、一種の“型”があると思う。

局や番組が変わっても基本は共通だ。お約束をふまえて多くの料理番組を視聴し、さまざまな変化球も楽しみまくってきたはずの私が――2023年、前代未聞の衝撃を受けた。

今回は、料理番組における王道の“型”をざっくりおさらいしてから、新感覚の料理番組『シナモンと安田顕のゆるドキ☆クッキング』について気ままに語っていく。

AniGeNoMa公式連載コラム「鳴海なのかの気になる何か」

「簡単家庭料理研究家でクリエイターな何でも屋」の鳴海なのかが、アニメ・ゲーム・ライトノベル・マンガなど「気になったもの」を気ままにピックアップし語ります。更新は不定期。

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料理番組における進行の“型”

世界で初めての動画形式の料理番組は、1937年にイギリスのBBCテレビで放送された『Cook’s Night Out』なのだとか。現在では世界中でさまざまな番組が放送・配信され、日本も例外ではない。

半世紀以上放送される長寿番組のNHK『きょうの料理』や日本テレビ系列『キユーピー3分クッキング』。おしゃべりも楽しいテレビ東京系列『男子ごはん』。日本各地を訪れ、ゲストとともに産地食材の絶品料理を紹介する日本テレビ系列『満天☆青空レストラン』。

ニュースやバラエティなど番組内の料理コーナーも含めれば、リアルタイムにTV放送されているものだけでも、かなりの数になるはずだ。

さまざまな番組を見ていると、王道の料理番組における進行の“型”は以下だと思う。

OP → 料理紹介 → 調理実演 → 完成品紹介 (+試食) → まとめ

もちろん全ての番組が、このとおり進行するわけではない。だが例え変わり種だったとしても、「上記の工程をベースに再構築したような構成」となるのが基本である。

例えば、フジテレビ系列『料理の鉄人』は、様々なジャンルの一流料理人同士が熱く戦う対決形式だ。社会現象ともいえるブームを巻き起こしたこともあってか、後に作られた料理対決のバラエティ番組にも、近いフォーマットは多く採用されている。

NHK『ひとりでできるもん』は、子供向けの料理番組という新ジャンルを広めた。ゲーム要素も取り入れつつ、ドラマ仕立てで料理などを楽しくわかりやすく教えてくれる構成だ。そのコンセプトは、後の『クッキンアイドル アイ!マイ!まいん!』や『クックルン』などにも引き継がれているのではないだろうか。

王道だけど斬新な『チューボーですよ!』

個性派の料理番組といえば、個人的にはTBS系列『チューボーですよ!』が印象に残っている。

街の巨匠に教わったレシピをもとに、巨匠こと堺正章氏らが料理に挑戦するのだが――なんと、「失敗しても調理を続けなければならない」という、料理番組としては珍しいルールを採用している。

食材は人数分しか用意されておらず、いわゆる“差し替え”は許されない。そのため最後の試食では、ゲストから「星0」など厳しい評価を受けてしまうことも……。

いうなれば既成概念にとらわれない、斬新なコンセプトの料理バラエティ番組の1つだろう。そのぶんやり取りのライブ感が強かったように思う。OPや途中で繰り広げられるお決まりのミニコント、ゲストとの喋りやコーナーなど、毎回飽きさせない工夫も満載だ。

それまで「料理番組=美味しい料理を楽しみ、教えてもらう番組」とばかり思っていた私にとって、この番組は驚きの連続だった。構成自体は型に乗っ取った王道でありながら、ところどころに“料理番組らしくないエッセンス”が仕込まれているのだ。

しかし『チューボーですよ!』は、間違いなく料理番組だと断言できる。

毎回きちんとスタジオで料理していたし、街の巨匠たちの鮮やかな調理も圧巻だった。鳥取出身の私が、東京・麻布十番の『グリル満点星』などの名店に憧れ、和洋中はじめ世界各国の料理に興味を持ったのも、この番組の影響が大きい。

なお完全に余談だが、今の私が動画制作を仕事にできたのは『チューボーですよ!』のおかげである。

あれは2009年のこと。動画は観る専門だったド素人の私が、知り合いのアイドルさんに「とある企業局の番組を企画・制作してみない?」とお声がけいただいた。瞬間、ふと「チューボーみたいな楽しい番組、自分も作りたい!」と思い立ったのが、ほぼ即答でお誘いに乗った決め手だった。

勝手に「料理研究家」を名乗りだしたのも、この時だ。自分なりに料理レシピは研究してたし、資格いらないっぽいからいいよね?料理番組やるなら肩書きほしいし!というノリと勢いだったはずなのだが――それから紆余曲折あって、今は動画制作がメイン仕事となったほか、レシピ考案など料理案件もちょくちょく頂けるように。あの頃の私が聞いたら、意味がわからなすぎてフリーズするかもしれない。

ありがとうチューボー。ありがとう巨匠。ありがとう当時いろいろ助けてくださった皆様。おかげで手に職がつきました!

料理しないの?料理番組なのに??

このように料理番組は半世紀以上の歴史で、ほぼ構成の“型”が決まってきていたといっても過言ではない。だが、2023年10月7日からTBS系列で始まった『シナモンと安田顕のゆるドキ☆クッキング』(以下、ゆるドキクッキング)は、その常識を逆手にとった“型”破りな番組だ。

放送開始前の私は、すっかり油断していた。

シナモロールといえばサンリオ屈指の人気者だし、『王様のブランチ』直前の土曜あさ9時25分からという時間帯もふまえ、てっきり正統派の料理番組だろうとばかり。

とはいえ「あのヤスケンが料理番組?」「ってかヤスケンとシナモンってどんな会話するの?」と純粋に気になったので、ひとまず第1話はリアルタイムで観ることにしたのだが――

――…料理してないんだが???
――まさか、これで終わりじゃない…よね?

観終わった瞬間は意味が分からず。戸惑っている間に番組枠が終了し、次枠の『王様のブランチ』が始まったことで、ようやく本当に『ゆるドキクッキング』が終わったと理解できたのだ。

TVもネット配信も含め料理番組は数々観てきたし、中には変わり種も珍しくない。

有名どころだと、NHK『平野レミの早わざレシピ!』でも知られる料理愛好家の平野レミ氏あたりだろうか。「丸ごとブロッコリーが倒れる」「洗濯ばさみで揚げ物を吊るす」など“放送事故”とも呼ばれるほど豪快すぎる調理実演は、たびたび話題を呼んでいる。

だが、平野レミ氏のレシピは凄いのだ。私は彼女が紹介するレシピをいくつも試したが、どれも全部美味しかった。(従来の常識にさえとらわれなければ)合理的なものが大半で、材料も手順も家庭での再現しやすさが考えられている。楽しさを重視しつつ、「手軽に美味しいものを食べたい」というニーズへ彼女なりの手法で的確に応える、計算されつくした素晴らしい料理なのだ。

何より平野レミ氏の番組は、きちんと料理している。確かに色んな意味で型破りだが、それはあくまで“従来の料理番組”という枠組みのなかで、独自路線の調理パフォーマンスを魅せているにすぎない。料理番組としては割と王道なのである。

いまだかつて「料理“しない”料理番組」なんてあったか??

少なくとも私は心当たりが無い。

とはいえ第1話目で料理しないだけなら、ただの一発屋みたいなもので――

――『ゆるドキクッキング』は、それだけで終わらなかったのだ

なお同番組は、X(旧Twitter)でも話題になった。イー・ガーディアンの『SNS流行語大賞2023』でも、番組名『シナモンと安田顕のゆるドキ☆クッキング』が23位に入ったほどだ。

同大賞2023の調査期間が2023年1月1日~10月31日、ゆるドキ第1話の放送が2023年10月7日と滑り込みなタイミングだったこともふまえると、第1話の反響の爆発力を実感しやすいかもしれない。

王道×前代未聞?毎週続く予測不能

ここまで『ゆるドキクッキング』という番組を、さんざん異色扱いしてきたわけだが、王道の枠も意外としっかり押さえてある。そこに「料理番組として前代未聞なエッセンス」が放り込まれることで、結果として予測不能な仕上がりになっているのだ。

それは第1話のみならず。第2話、第3話と、回を追うごとに手を変え品を変えることで、毎回新鮮な“料理番組”に仕上がっているのだろう。

そもそも『ゆるドキクッキング』は、第1話(↑)冒頭だけなら“正統派の料理番組”そのものだ。

冒頭ナレーションの段階で「いろいろあった彼」「安田顕がいるキッチンスタジオ」など気になるパワーワードこそあるが、テンポよくタイトルコールして自己紹介を始めるまでの流れは、紛うことなき王道である。画面に映るのも、いたって普通のキッチンスタジオだ。かなり可愛い路線だけど。

わざわざタイマーをセットするのも、「短い時間で手早く料理を紹介するコンセプトの番組かな?」という料理番組っぽい演出にも見える。

だが開始30秒あたりから、不思議な空気が漂いはじめる。

シナモンの自己紹介が短すぎて生まれた不自然な無言。ここで番組進行を任されている安田さんが優しく「特技とかは?空を飛べるんじゃなかった?」とアシストするのだが――

――シナモンは「やめたんだ、飛ぶの」と答えたのである。この回答は衝撃だった。なぜなら従来のシナモロールにとって、飛ぶことはアイデンティティの1つなはずだから。「あの大きな耳をパタパタさせて可愛く飛ぶ姿」を見慣れているからこそ、直後の安田さんの呆然とした顔に思わず共感した方も少なくないのでは?

開始50秒。番組を時間内に収めるべく『料理紹介』に入ろうとする安田さんだが――

――シナモンによって遮られてしまう。安田さんの“アシスタント”という自己紹介に引っ掛かりを覚えたのだ。さらに止まらない質問攻めなどに戸惑いつつも、安田さんは「じゃあまずはキャベツをですね……」と『調理実演』へ強制進行しようとする。しかしシナモンは一筋縄ではいかない。

結果、まったく料理できずに番組は終了してしまったのだ。ここでタイマーが鳴ることにより「時間切れ」感がわかりやすいあたりも、伏線の張り方と回収が本当に上手い。

ここまでたった2分にもかかわらず、無駄が全くない計算されつくした構成。まさにプロの仕事だ!

この調子で、以降も予測不能な展開が続く。

第2話も引き続きロールキャベツを作ろうとする安田さんだが、シナモンの質問攻めで作業が進まず時間切れ。その反省をふまえ進む第3話でも完成には至らず、第4話ではロールキャベツ……ではなく塩こんぶキャベツを作ることになった。

第5話では、テーマこそロールキャベツだが、前回のメニューを気に入ったシナモンが、冷蔵庫いっぱいに自作の塩こんぶキャベツを作って埋め尽くしていた。番組で初めて完成した料理がよっぽどうれしかったのだろう。かわいい。もう一生キャベツ揉んでてくれ。

このあたりで私は「なるほど!たっぷり1クールかけてロールキャベツを作れない2人を楽しむ料理番組なのか」と勝手に楽しみ方のコツを見つけるが――

――その予測は、第10話にして裏切られることになったのだった。

予測すればするほど、その裏切りが心地よい。お笑いでいうところの「前フリ」と「オチ」がしっかり効いており、何度も観返したくなってしまう構成だ。もし未視聴なら、ぜひご自身で本編を観てほしい。10話まで観ても30分かからないので!

いわゆる“形無し”ではない
基本を知るからこその“型破り”である。

私は断言できる。『ゆるドキクッキング』の制作陣には、構成やお約束など王道の料理番組を熟知したプロがいると。さらにアニメはじめ他分野のテクニックも随所に惜しむことなく散りばめられている。間違いなく様々なジャンルのプロ集団による作品だ。

そもそもサンリオ自体、“キャラクター”にかけては日本屈指の企業である。なかでもシナモロールは、2024年には『サンリオキャラクター大賞』で並みいる人気者を抑えて5連覇するなど、今もっとも勢いがあるキャラだ。そんなシナモンを地上波の冠番組に単独出演させるのだから、綿密な戦略を組むに決まってる。

シリーズ構成の吉田恵里香氏は、若手ながら人気のアニメやドラマの脚本などを手掛ける実力派だ。シリーズ構成・全話脚本を担当したTVアニメ『ぼっち・ざ・ろっく!』は記録的にヒットし、特大ブームをも巻き起こした。

さらに2分番組で、まだ料理すら作っていない1話。その段階で、なんとフードコーディネーターが3名もクレジットされているあたり、「料理番組を成立させるための強い意志」のようなものを感じてならない。確かに一瞬だけ完成イメージのロールキャベツも映ったけど、普通それだけのために3名呼ぶか? 実際の料理以外にも各所の監修を細かくお願いしてるんじゃない?(もちろんこの点については勝手な予測なので、実際はもっと他に理由がある可能性も考えられるが)

そんな彼らをはじめとするプロ集団が、毎回2分という限られた短い枠のなかで、「安心な王道」と「新鮮な前代未聞」を無駄なく最適なテンポで組み合わせることで、“新感覚のご自愛お料理番組”を実現したのではないだろうか。

1つだけ文句をつけるなら、現状『ゆるドキクッキング』に公式アーカイブがほぼ無いことである。

2024年9月時点では、第1話と最新5話だけなら公式YouTubeで楽しめるのだが、それ以外を観る手段が存在しない。たまに期間限定で全話公開をやっているぐらいだ。全話DVDで売ってください。それが無理なら配信でもいいので、お願いします公式さん……!

ほっこり異色コンビの絶妙な掛け合い

この『ゆるドキクッキング』を語るうえで忘れてはならないのが、異色な組み合わせの2名による、ほっこり癒される掛け合いだろう。TBS公式の番組ページによれば、2人の紹介は以下だ。

シナモン(I.CINNAMOROLL):カフェ・シナモンのお姉さんと出会わなかった“もう一つの世界”で暮らしているシナモン。マイペースで好奇心旺盛。お料理は作るより食べるほうが好き。

安田顕(キャスト:安田顕):シナモンと同じ“もう一つの世界”で暮らしている安田顕。自由気ままなシナモンに振り回されながらも、番組の進行役を務める。

『ゆるドキクッキング』の2名は、どちらも現実でおなじみの方々ではなく、いわゆる「パラレルワールド」とか「if個体」とかいうやつである。

こちらのシナモンは、『I.CINNAMOROLL』という新ブランドで、グッズも展開されている。通称は「アイシナくん」など。いろいろあったのちに自立し、ちょっぴり大人なのだとか。見た目も表情も喋り方もおなじみの彼とは別人だが、トレードマークの「長い耳」や「くるんと巻いたしっぽ」など共通項も見られる。

その違いはアニメでも実感可能だ。おなじみの『シナモロール』は『シナモンアニメだもん』などのシリーズに、こちらの『I.CINNAMOROLL』は『I.CINNAMOROLL Animation』などのシリーズに登場している。2024年9月現在は公式YouTubeで両方楽しめるので、実際に動いているところを観比べてみるのもおすすめだ。

そしてゆるドキクッキングの安田さんは、俳優の安田顕氏が演じている“安田顕役の安田顕”である。冒頭の自己紹介だけは「アシスタントの安田顕」と言っているが、色々あって第1話の時点でアシスタントではなくなった。番組最後のクレジットでは「安田 顕 安田 顕」と表記されるあたりも小技がしっかり効いている。

俳優としての安田顕氏は、多種多様な役を演じてこられた大ベテランだ。個人的には『龍が如く』のナンバこと難波悠役、『SPEC』の海野亮太役あたりの印象が強い。特に世間で話題になったのは『下町ロケット』だろうか。所属するTEAM NACSの舞台は、あまりの人気にチケットが取りづらいことでも知られている。

番組開始当初こそ、シナモンに振り回される真面目で優しい安田さんが多々見られたが、回が進むごとに心の距離が近づくのがわかる。いろいろあったのちの「よせやい」「(2名揃って笑う)えへへへ…」などの仲良し感は、『M-1グランプリ2008』で準優勝したオードリーの漫才にも少し重なる空気だ。

開始前は正直、この両名の掛け合いに、こんなにほっこり癒されるとは思わなかった。

そもそも安田氏に料理のイメージなかったしなぁ……Instagramで「睨み飯」やってる方だし。過去の番組や作品でもキッチンに立つ姿は印象に残っていない。同じTEAM NACSなら、むしろ「シェフ大泉」などで知られる大泉洋氏、北海道農業や食材でおなじみの森崎博之氏らのほうが料理のイメージが強い。逆に、中途半端な色が無いからこそキャスティングした可能性もあるが。

『ゆるドキクッキング』で安田顕氏のキャスティングを決めた方々、先見の明をお持ちだと思う。

怒涛の伏線回収!第27話(※ネタバレ控えめ)

そもそもなぜ、いつまでもロールキャベツが完成しなかったのか?
第1話から作ろうとしていたのに?

理由の断片は、第10話で判明することとなるが、まだ多くは語られない。とはいえ、ここでシナモンは料理自体を嫌っているわけではないとわかったこともあり、第11話以降はテーマを変えてさまざまなメニューに挑戦していく。

しかしシナモンは、ずっとこのことを気にしていたのだろう。しばらく経った頃、ある話で自分からロールキャベツについて語りだしたのだ。そして第27話。怒涛の勢いで伏線回収が行われていくこの話は、まさに第1話からの集大成とでもいうべきエピソードだ。

第27話だけなら一見すると、ほぼ王道の料理番組の構成のようにも見える。

OPに始まり、普通にテキパキ料理していくのだから。だがここに至るまでにはいろいろあった。それを思い出すと、ついホロリと涙が出そうになってくる。第1話から観続けたからこそ、何気ないやり取りひとつひとつに物語を感じるのだ。

特に第1~10話では前代未聞な展開を更新し続けてきた同番組が、集大成な第27話では王道展開に戻るというのも、料理番組としての感慨深さがある。

『ゆるドキクッキング』は、これまでにない形で料理番組の“型”を破った新境地ともいえるだろう。

なお、2024年8月には、ブランチパークと同番組がコラボする『ゆるドキ☆カフェ』が期間限定で開催された。

第27話を観た後で「こわくないロールキャベツ」なんてお出しされたら行くしかないでしょ!!!
サービスで「塩こんぶキャベツ」が付くのもわかってらっしゃる……!

予約受付開始から1日も経たないうちにほぼ埋まっていて焦ったが、私も何とか滑り込みで予約席を確保。さすが天下のシナモン&安田氏、人気が凄い。飲み物も特製グッズもかわいくて、帽子やマグカップなど色違いでいろいろ購入。緑もおしゃれな素敵空間でごはんも美味しかったので、機会があったらまたぜひ開催してほしい。

『シナモンと安田顕のゆるドキ☆クッキング』番組詳細

『シナモンと安田顕のゆるドキ☆クッキング』は、「I.CINNAMOROLL」のシナモンと俳優・安田顕氏によるマイペースなお料理番組である。

2024年9月14日時点では第47話まで放送。サンリオが運営するシナモロール公式YouTubeチャンネルでは第1話/最新5話までを無料公開中だ。過去、たまに全話無料公開を期間限定でおこなうこともあるので、ご興味あれば『I.CINNAMOROLL』の公式Xをチェックしてほしい。

  • 番組名:「シナモンと安田顕のゆるドキ☆クッキング」
  • 放送局:TBS ※一部地域を除く
  • 放送時間:毎週土曜あさ 9時25分〜9時30分
  • 出演者:シナモン、安田顕

※放送日時は編成の都合により変更となる場合がございます。

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