2023年11月27日に刊行された青崎有吾さんの小説『地雷グリコ』(株式会社KADOKAWA)が4大ミステリランキングすべてで、第1位を獲得しました。「第37回山本周五郎賞」などを含めると実に8冠を達成する快挙を成し遂げています。
『地雷グリコ』が4大ミステリランキング完全制覇
小説『地雷グリコ』は、2024年5月に発表された『「山本周五郎賞」(5/16選考会)「日本推理作家協会賞」(5/13選考会)「本格ミステリ大賞」(5/10発表)の3つの文学賞を受賞』という史上初の快挙に加え、そのすべての発表が1週間の間に行われたことから「1週間で文学賞3冠」と話題になりました。その後、「直木賞」の候補に選出されたことで更に勢いが加速し、10万部を突破しています。
- 「ミステリが読みたい! 2025年版」(ハヤカワミステリマガジン2025年1月号)国内篇 第1位
- 『このミステリーがすごい! 2025年版』(宝島社)国内編 第1位
- 「週刊文春ミステリーベスト10」(週刊文春2024年12月12日号)国内部門 第1位
- 『2025本格ミステリ・ベスト10』(原書房)国内ランキング 第1位
※ランキングは発行日順です
青崎有吾さんのコメント
すごいですね。びっくりですね。こうなると作者自身も戸惑ってしまうというか、自著に対し「なんだてめーは」みたいな気持ちが湧いてくるので不思議です。ちょっとウケたからってよぉ……いい気になってんじゃねーぞ……これで勝ったと思うなよーーー!!!
受賞・ランクイン歴
- 「第171回直木三十五賞」候補
- 「第37回山本周五郎賞」受賞
- 「第77回日本推理作家協会賞」〈長編および連作短編集部門〉受賞
- 「第24回本格ミステリ大賞」【小説部門】受賞
- 「第7回飯田賞」受賞
- 「2023年SRの会ミステリーベスト10」【国内部門】第1位(「SRマンスリー」453号にて発表)
『地雷グリコ』について
あらすじ
射守矢真兎(いもりや・まと)。女子高生。勝負事に、やたらと強い。
平穏を望む彼女が日常の中で巻き込まれる、風変わりなゲームの数々。
罠の位置を読み合いながら階段を上ったり(「地雷グリコ」)、百人一首の絵札を用いた神経衰弱に挑んだり(「坊主衰弱」)。
次々と強者を打ち破る真兎の、勝負の先に待ち受けるものとは――。
ミステリ界の旗手が仕掛ける本格頭脳バトル小説、全5篇。
書誌情報
- 作品名:地雷グリコ
- 著者名:青崎有吾
- 発売日:2023年11月27日(月)★電子書籍同日配信
- 定価:1,925円(本体1,750円+税)
- 頁数:352頁
- 体裁:四六判並製 単行本
- 装丁:川名 潤
- ISBN:9784041111659
- 発行:株式会社KADOKAWA
初出
- 地雷グリコ……「小説屋sari-sari」2017年11月号
- 坊主衰弱……「カドブンノベル」20年11月号
- 自由律ジャンケン……「小説 野性時代」22年3月号
- だるまさんがかぞえた……「小説 野性時代」23年2月号
- フォールーム・ポーカー……書き下ろし
著者紹介/青崎有吾(あおさき ゆうご)
1991年神奈川県生まれ。明治大学卒。在学中の2012年『体育館の殺人』で第22回鮎川哲也賞を受賞しデビュー。14年に『水族館の殺人』で第14回本格ミステリ大賞(小説部門)候補、20年に『早朝始発の殺風景』で第73回日本推理作家協会賞(長編および連作短編集部門)候補、24年に本書『地雷グリコ』で、第24回本格ミステリ大賞(小説部門)受賞、第77回日本推理作家協会賞(長編および連作短編集部門)受賞、第37回山本周五郎賞受賞。著作は他に、〈裏染天馬〉シリーズの『風ヶ丘五十円玉祭りの謎』『図書館の殺人』、〈アンデッドガール・マーダーファルス〉シリーズ、〈ノッキンオン・ロックドドア〉シリーズ、『11文字の檻 青崎有吾短編集成』がある。「週刊ヤングジャンプ」にて連載中の『ガス灯野良犬探偵団』(漫画:松原利光)の原作も担当。