Apple社といえば、毎年9月の発表イベントが恒例だ。かの有名なスティーブ・ジョブズが黒のタートルネックにジーンズとスニーカーで新製品を発表していた、あのイベント。今年はiPhone16シリーズが発表され、当然のごとく大きな話題になった。
公式サイトを覗いてみると「予約はすぐ始まる!」とのことで、僕も「ちょうどスマホの買い替え時期だし、10年ぶりにiPhoneにしてみようか」と思い立ったわけだ。ついでに軽い気持ちで「じゃあ最上級モデルの新色、いっちゃうか!」って。なんせ10年ぶりのiPhoneだしね。乗るしかない、このビッグウェーブに。
iPhoneの予約は開始直後にアクセスが集中しすぎて、スムーズにいかないことが多いらしい。そこで登場したのが、10年前にはなかった「予約の予約(正しくは予約の準備)」というシステムである。「なんだそれ」と思いながらも、改めてiPhoneの人気に驚く。10年後には、もしかしたら「予約の準備の準備」が必要になっているかもしれない。
そんなことを考えつつ準備を済ませ、ついに訪れた予約開始日。サイトにアクセスするも、案の定なかなか繋がらない。
後で分かったことだが、上級者たちはPCやiPhone、iPadなど、複数の端末を駆使して予約に挑んでいるらしい。まるでハッカーではないか。1台のPCで「ちょっと遅いなぁ」と呑気に言っている場合じゃなかったわけだ。
それでも運良く、2分後にはページが開いて予約完了。小さくガッツポーズを決めたのも束の間、予約完了メールを確認すると、配達予定日は発売日から2~3週間後と書いてあった。紛れもない敗北者である。
さらに、ここでも後から知る。上級者たちは、店舗受け取りにするんだってね。あと最上位モデルの新色は人気だから競争率も高いんだってさ。
どうやら僕には、予約の準備の準備が足りなかったようだ。