2024年のアークザラッドは盛りだくさん!勝手にArc The Ladニュース【鳴海なのかの気になる何か 第3回】

2024年のアークザラッドは盛りだくさん!勝手にArc The Ladニュース【鳴海なのかの気になる何か 第3回】

1995年6月30日に初代PlayStation®で『アークザラッド』の第1作が発売されてから29年。まもなくシリーズ30周年の節目を迎えようとしているこの2024年、実はアークザラッドにさまざまな“動き”があったことをご存知だろうか。

今回は、シリーズについて軽くおさらいしたうえで、2024年のアークザラッドの最新ニュースを、いちファンの目線で勝手に紹介していこうと思う。

AniGeNoMa公式連載コラム「鳴海なのかの気になる何か」

「簡単家庭料理研究家でクリエイターな何でも屋」の鳴海なのかが、アニメ・ゲーム・ライトノベル・マンガなど「気になったもの」を気ままにピックアップし語ります。更新は不定期。

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『アークザラッド』シリーズとは?

前提として、アークザラッドシリーズは、1995年に発売されたPlayStationのゲームソフト『アークザラッド』を皮切りに展開されたシリーズ作品の通称だ。第1作目の発売元はSCE(ソニー・コンピュータエンタテインメント)。2024年10月現在でも、PS Vitaなどの公式アーカイブスで、一部のタイトルをダウンロード購入可能となっている。

関連記事:【アークザラッド】シリーズの歩みを時系列で振り返る【年表あり】

『アークザラッド』と銘打ったシリーズ作品としては、ナンバリングタイトルとなる2や3のほか、2と連動した『モンスターゲーム with カジノゲーム』、3の続編となる『機神復活』、さらに1000年後の世界が舞台な『精霊の黄昏』『ジェネレーション』など、これまで様々なタイトルを発売。2018年時点のSIE(ソニー・インタラクティブエンタテインメント)調べで全世界の累計実売本数370万本以上を記録するRPGの人気シリーズである。

2018年~2021年にはスマホアプリ向けの『アークザラッド R』も配信された。事前登録者は30万人を突破、配信開始から6日間で50万ダウンロードを突破したあたりからも、シリーズ人気の高さを伺えるのではないだろうか。

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参考:光と音のRPG 『アークザラッド R』配信開始から6日間で50万ダウンロードを突破!!

『The Last of Us Part II Remastered』に『アークザラッド』スキン登場

2024年1月19日、PlayStation®5向けのゲームソフトとして発売された『The Last of Us Part II Remastered』(以下、ラスアス2R)のゲーム内に、『アークザラッド』スキンが登場した。

ラスアス2Rは、2020年にPS4向けとして発売された『The Last of Us Part II』が、PS5向けのリマスター版として登場したタイトルだ。新たなモードをはじめ様々な新要素が追加され、戦闘や探索の瞬間でより没入感が増すよう調整が加えられているとのこと。

本作では、登場人物の衣装を変更できる「スキン」機能がある。この機能自体は前作『The Last of Us』から存在し、さまざまなゲームTシャツが用意されていた。

そしてラスアス2Rで新たに登場したスキンの中に、なんと『アークザラッド』のTシャツも含まれていたのだ。公式からのアナウンスこそ見当たらなかったものの、ラスアス2R発売元のSIEが現在のアークザラッドの権利元なこともあっての“遊び心的な登場”だと思われる。

なおアークザラッドシリーズでは、作品によって様々なロゴが使われている。

今回のラスアス2RのコラボTシャツのデザインは、おそらく2016年12月7日のコンテンツ発表会「ForwardWorks Beginning」で初公開されたロゴだろう。

こちらは『アーク ザ ラッド(仮)』のロゴとして使われたのだが、後に作品の正式タイトルが『アークザラッド R』だと発表されてからは別のデザインが使用された。ある意味で幻ともいえる貴重なロゴなのかもしれない。

※画像はプレイステーション公式ブログのスクリーンショット

『The Last of Us Part II Remastered』詳細

  • タイトル:The Last of Us Part II Remastered
  • 発売元:ソニー・インタラクティブエンタテインメント
  • フォーマット:PlayStation 5
  • ジャンル:サバイバルアクション
  • 発売日:2024年1月19日(金)
  • 価格:ダウンロード版 スタンダードエディション 販売価格 5,480円(税込)
  • CERO:Z(18才以上のみ対象)

『アストロボット』に『アークザラッド』のボット登場

2024年9月6日にPS5用ゲームソフト『アストロボット』が発売された。本作に登場するスペシャルボット(VIPボット)の中に、『アークザラッド』のアークがいるのだ。

アストロボットは、PS5にプリインストールされた前作『ASTRO’s PLAYROOM』が大幅に進化した3Dアクションだ。壮大な銀河を舞台に、主人公のアストロと仲間のボットたちが惑星を股にかけた大冒険を繰り広げるスペースアドベンチャーとなっている。

そして先のラスアス2Rと同じくSIEが販売元の本作は、PlayStationの30周年を祝う特別な作品でもある。各所にプレステ愛があふれるオマージュや描写を確認できるほか、歴代プレステでおなじみのヒーローが「スペシャルボット」として150体以上も登場。その中の1体が、『アークザラッド』のアークがモチーフとなったボットなのだ。

なお本作は世界同時発売だった。そのため発売直後から、世界各国のプレイヤーが本作について各種SNSやコミュニティ、動画サイトなどで発信する様子を確認できた。英語圏を中心に、アークザラッドはじめ様々なスペシャルボットのプレステ愛あふれる描写に喜ぶ声も多かったように思う。

『アストロボット』詳細

  • タイトル:アストロボット
  • 発売元:ソニー・インタラクティブエンタテインメント
  • フォーマット:PlayStation 5
  • ジャンル:アクション
  • 発売日:2024年9月6日(金)
  • 価格:パッケージ版 希望小売価格 7,980円(税込)/ダウンロード版 販売価格 通常版 7,980円(税込)/ダウンロード版 販売価格 デジタルデラックス版 8,980円(税込)
  • プレイ人数:1人
  • CERO:A(全年齢対象)

関連記事:アストロボット | 【TGS2024】行ってきました!東京ゲームショウ2024【鳴海なのかの気になる何か 第2回】

『アークザラッド サウンドトラック コンプリート』が各種サブスクで配信開始

2024年9月上旬から、SIEの人気ゲームのサウンドトラックが、Apple MusicやYouTube Musicはじめ各種サブスクリプション音楽サービスで順次配信開始

そのラインナップの中に、『アークザラッド サウンドトラック コンプリート』も含まれているのだ。

関連記事:「アークザラッド」「ワイルドアームズ」などPlayStation®のSIE名作ゲーム音楽がサブスク配信

※画像はプレイステーション公式ブログより

『アークザラッド サウンドトラック コンプリート』は、『アークザラッド』と、その続編『アークザラッドII』のサウンドが85曲収録されている。

“コンプリート”と言いつつ、実はゲーム内楽曲の全てを網羅しているわけではない。とはいえ、かつての思い出が蘇る名曲の数々を、いつでもどこでも気軽に各種サブスクサービスで楽しむことができるようになったのは、とても大きいのではないだろうか。

2024年の番外ニュース

ここからは、公式の動向でこそないものの、アークザラッドが話題になった2024年の出来事をピックアップしてご紹介しよう。

『RTA in Japan』で『アークザラッドII』、Xでトレンド入り

国内最大級のRTAイベント『RTA in Japan』(以下、RiJ)で、2024年8月12日から13日にかけ、『アークザラッドII』への挑戦が行なわれた。カテゴリーは「JP No Major Glitches, File Conversion」、つまり主要なバグを使わず、コンバートありで、ゲームクリアを目指すものだ。

関連記事:アークザラッドRTA観戦入門~知識0でも楽しめる!初心者向けポイント解説

こちら予定タイムが9時間15分のところ、なんと8時間53分1秒でクリア。驚異の9時間切りを記録したこともあり、Xで「アーク2」「アークザラッド2」がトレンド入りするなど、非常に注目を集めたのではないだろうか。

レトロゲーム系配信者を中心に『アークザラッド』が密かに流行

実はこの1年ほど、YouTubeやTwitchなどの配信サイトで、アークザラッドシリーズのゲームを実況する配信者が急増しているのだ。

よかったらぜひ各種配信サイトやXなどで、最新の配信や投稿を検索してみてほしい。例えばYouTubeでは、この1ヶ月だけでも、さっと検索を見ただけで軽く2桁以上のアークザラッド動画が投稿されているのがわかるだろう。私はこの数年ときどきチェックしていたのだが、少なくとも2年ほど前はこんなにアークザラッドシリーズの動画は多くなかったはず。

あくまで個人的な意見だが、この流行を作ったのは、Vtuberの周防パトラ氏だと思う。彼女が2023年10月21日から少しずつ『アークザラッド』と続編の『アークザラッドII』を初見プレイ。初回は117,587回(2024年10月26日時点)も視聴されている。従来の彼女のファンだけでなく、一部のアークザラッドシリーズファンの中でも話題を呼んだ配信ではないだろうか。

周防氏の配信後、明らかにアークザラッドをプレイする配信者は増えた気がする。それから約1年経つが、この流れは収まらず、新たな動画投稿・配信を定期的に見かけるようになった。ここまで来ると一過性のブームではなく、むしろ新たな定番になりつつあるのかもしれない。

Rの公式Twitterアカウントが消滅(※注:Rのネタバレあり)

ここまで明るいニュースを多数お届けしてきたが、1つ寂しいニュースがある。アークザラッドR @arcthelad_r と、ギルドのおねーさん(ジェシカ) @arcr_jessicaの公式Twitter(現X)アカウントが、2024年10月13日、密かに消滅してしまったのだ。

こちらも公式アナウンスはなかったが、おそらくアークザラッドRの運営元である株式会社フォワードワークスが、2024年10月1日に株式会社アニプレックスへ吸収合併する形で解散したことに関係するだろう。

私はこの日、早い時間に1度、アークRの公式Twitterの投稿を見たばかりだった。その夜、ちょっと調べものしたくてX内で検索したのに、いつものように投稿がヒットせず……嫌な予感がしたので慌ててGoogleから検索して確認したところ、アカウントごと消滅していたのだ。

正直すごくショックだったし、なんなら熱を出して1日寝込んだ。

あのTwitterアカウントは、アークRに唯一残されていた公式のお知らせだった。短いようで長かった2年10ヶ月のサービス期間。そりゃ配信当初はいろいろ戸惑ったけど(ピンク髪の覚醒リーザとか、別人?ノルとか)何だかんだ最終的には楽しかった。

3000年前が舞台な“古の七勇者”編ともいえる『トキワタリノ方舟』、5章や6章あたりの伏線回収ともいえる怒涛の畳みかけ、アーク3でおなじみのアレクやルッツたちの活躍……特に配信後半の物語は本当にワクワクしかなかったし。あと途中でシステムまわり(特にバトルやガチャ関連)に大幅なテコ入れが入って、遊びやすくなった&感情移入しやすくなったのもうれしかった。

関連記事:アークRは、配信中に大きく変化したゲーム | 【アークR】途中でやめた方にも知ってほしいシナリオ7選

Rは終わったけれど、公式Twitterをさかのぼれば、あの頃のままの鮮やかな思い出の数々に会えた。

それが、まるっと全て、跡形もなく消えちゃったんだよ……。

……とはいえ本来なら、2021年6月にRのサービスが終了した瞬間、公式サイトとともにTwitterアカウントごと消滅していてもおかしくなかったはずだ。それなのに、お別れまでの猶予を3年以上も頂けたことには、素直に感謝しかないのだから。

まとめ

特に2021年後半~2023年は、正直、アークザラッドシリーズはほぼ動かなかった気がする。しかし2024年に入って、SIEの他タイトル関連を中心に公式の動きをいくつも観測できた。

そして来年2025年は、いよいよシリーズ30周年。どうにかこの勢いのまま加速し、シリーズにとって良いニュースが流れてくれないだろうか。いちファンとして楽しみに待ち続けたいと思う。

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